プロダクションノート 4
６人のシェフの命名の由来

　本作には６人の「シェフ」が登場するが、そのうち和食の「舟森」は、当初「市場助三郎」という、どことなく著名な実在の料理人に似た名前だった。
　が、市場ではマップ上に存在する「市場」と混同しやすいため、得意料理の１つである「刺身の舟盛り」のイメージからこの名前に変更した。
　その他にも、実在の「著名料理人」を連想させる名前のシェフが何人かいるが、性格設定その他、直接のつながりは一切ないので念のため。

　ヤナケアーノとポンチャイには、そういう意味で参考やヒントにした人物は存在しないが、テストプレイを開始するにあたって当座の名前が必要になり、担当であるぼく(YanaKen)がプロデューサー(東府屋ファミ坊氏)に相談したところ、
「イタリア人シェフは、まあとりあえず"ヤナケアーノ"でいいじゃん」
　と、ぼくの愛称「ヤナケン」に「イタリアーノ」の「アーノ」をくっつけただけという安直な名前に。で、その名でテストプレイを重ねるうちにすっかり定着（習慣というのは恐ろしい）し、最終的にはキャラクターデザインまでぼくの似顔絵になってしまった。
　結果的にモデルとなったYanaKen本人は、イタリア料理の達人どころかイタリア料理通ですらないので、そこのところ、どうぞ誤解のないように……。

「ポンチャイ」にはこのころにもまだ名前はなく、初期には「謎のインド人」もしくは短く「インド人」と呼ばれていた。
　しかしインド人がビーフカレーを作るのはヘンだし、彼の得意料理のレパートリーは東南アジア、アフリカ、南米など世界各国にまで広がっている。もうちょっと広がりをもたせた性格設定にしたい……ということで、「謎のアジア人」に変更。
　しかしその時点でもまだ名はなく、最終的にはギリギリのタイミングで、「どことなくアジア風だが無国籍」なポンチャイという名前に決まった。

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