"世界"に君臨する日本柔道の"顔"たち

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祝・アテネ五輪金メダル！！

阿武教子

　阿武教子(あんののりこ・警視庁)といえば田村亮子と並ぶ女子柔道の大エース。先日の大阪大会で「世界選手権４連覇」(史上４人目)の偉業達成となりましたが、じつは前回＝V3達成後の2001年ごろ、20代なかばという年齢も迎えて「そろそろフツーの結婚を」と、引退しかけたことがあったそうです。
　ただ彼女は、世界選手権では圧倒的なのにオリンピックはアトランタ、シドニーと連続で1回戦敗退。とくに彼女のおばあちゃんがこのことを残念がっており、「今度こそ五輪でメダルを獲得しておばあちゃんを喜ばせたい」という気持ちが再チャレンジの決め手となったとか。
　と、そういう話だけ聞くといまいち動機として単純すぎる気もしてしまいますが、状況判断や気持ちの切り替えがうまいミックス系(ミカドニアンモザイク)の顔をもつ彼女のこと。実際には「続けることの苦しさ」「それで得られるメリット」のバランスをきちんと計算し、考えぬいた上での決断と考えて間違いないでしょう。
　オリンピックでの彼女は、大選手なのに「負けてもともと」のチャレンジャー。そのぶんリラックスして戦えるはずだし、その持ち前の「状況判断のうまさ」を試合でも生かすようにすれば、今度こそ実力通りメダルにも手が届くことでしょう。
　ちなみに、恋愛面でミックス系女性といちばん相性がいいのはモンゴリアン。周囲の男性柔道家たちにはこのタイプが多いので、オリンピック後の「おムコさん」探しも難しくなさそう……って、そこまで彼女が計算しているかどうかはわかりませんけれど。

2003/10/09本文執筆

阿武教子（あんの・のりこ）のプロフィール 生年月日／誕生日：1976年5月23日　血液型：O型 出身地：山口県阿武郡福栄村 出身校：柳城中、柳川高 身長：162cm　体重：78kg 得意技：背負い投げ 所属：警視庁 高2の1993年、英国ハミルトンでの世界選手権72キロ超級で2位。 1997年から世界選手権3連覇。 五輪は1993年アトランタ、2000年シドニーともに初戦敗退。 国内では全日本女子選抜体重別11連覇中。 2004年 アテネ五輪、ついに初勝利し、そのまま勝ち抜いて金メダル獲得！

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